原麻里子 アナウンサー、社会人類学者、慶大講師、元テレビ朝日アナウンサー、元BBCワールドサービスプロデューサー、ケンブリッジ大学院論文修士 info@haramariko.com twitter id @haramariko
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ケンブリッジ大学 ウルフソン・カレッジ ダイニング・ホール(食堂)

 歴史のあるカレッジは、ハイテーブルといって、教員は一段高くなったところで食事をする。私が留学していたウルフソン・カレッジは1960年代に出来た大学院カレッジであるから、ハイテーブルはなく、フェローも学生も院生も、また、その配偶者たちも一緒になって食事をする。これは古いカレッジの因習に対する反発といわれている。1870年代まで、ケンブリッジのフェローたちの多くは聖職位も有していたので独身でなければならかった。その名残りで、フェローの配偶者は博士号取得者ないしは大学教員などのアカデミカルな職についていないと、ハイテーブルには座れないのである。

 どのカレッジでも日常の食事とフォーマル・ホールがある。普通の食事はセルフサービス。温かいお料理か、コールドプレートという、キッシュ、冷たいチキンやハムにサラダを選んで買う。どのカレッジでも食事にありつくには長い列を作って根気良く待つ必要ある。
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(ウルフソン・カレッジのダイニング・ホールで 大学の食堂とは思えないほど、上品?)

 フォーマル・ホールの料理はまだ良いが、普通の食事はあまり美味しいとはいえない。学生新聞「ヴァ-シティ」では、時々、食事の美味しいカレッジの順位を発表したりしている。それによると、ウルフソン・カレッジは悪い方でなない。しかし、ウルフソンのダイニングホールの食事はBBCワールドサービスの食堂と似たり寄ったりであった。

 野菜は、親の敵みたいにくたくたになるまでゆでる。よく分からないのは、キャベツとほうれん草を一緒にゆでることである。人参は朱色が黄色くなるまで、ブロッコリも茶色っぽくなるまでゆでてある。脂っぽいパイがよくでる。スパゲティも、なぜか、柔らかくなるまで茹で、なおかつ、サービスするときには、ナイフやサーバーで切って皿に載せられる。肉類などにかけられるグレーヴィーと呼ばれる茶色いソースは塩辛いのが特徴。デザートはやたらとても甘く、お米をミルクとお砂糖で煮たライスプディングがよく出る。日本人はこのライスプディングを見ると、気分が悪いという人が多いのだが、台湾や中国本土から来た学生達は抵抗なく食べていた。

 サラダは自分でボール盛るが、ボールの大きさによって値段が異なる。だから、学生達はボール一杯にサラダを入れ、上からギューギューと押し込む。ケンブリッジでは学生は貧乏なのである。

 尚、ウルフソン・カレッジでは子供をダイニング・ホールに連れてきて良いのは日曜のお昼のディナーだけである。英国では大人と子供の境界線がはっきりしている。



無断転載を禁じます。 原麻里子
by anthropologist | 2007-06-21 20:42 | ケンブリッジ大学
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