原麻里子 アナウンサー、社会人類学者、慶大講師、元テレビ朝日アナウンサー、元BBCワールドサービスプロデューサー、ケンブリッジ大学院論文修士 info@haramariko.com twitter id @haramariko
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ケンブリッジ大学 成績

試験委員会は全学生のペーパーの点数が出たところで最終会議を開き、成績のクラス分けを行う。学部によっても異なるが、一般的には、ファースト(First)、アッパーセカンド(II-i トゥーワンともいう)、ロウワー・セカンド(II-ii トゥートゥーともいう)、サード(Third)、そして、不合格である。中には、セカンドは2つに分けず、一つにして評価する学科もある。成績評価は科目ごとにつけられるのではなく、すべてのペーパーをまとめて下される。
 また、社会人類学科の場合は、ファーストの上にディスティンクションがあるが、まず、この成績を取得する学生はいない。ファイナルズの成績は学生の一生について回るので、教員たちは評価を公正に行ため、学生の名前を伏せて、議論・検討される。そして、実名入りのクラス分けリストが用意され、それに各委員がサインをすることで、公式な成績と決定される。
 私の知人の中には、会議で、教員たちが彼の成績はファーストかアッパーセカンドかで揉めた後、最終的には、彼の成績はアッパーセカンドになったが、彼はその旨を書いた手紙を学部から貰っていた。
 会議で決定された成績は、直ちに、大学のセニット・ハウス(評議会議事堂:本部)と学部に掲示される。各学部が次々に成績を発表していくので、このクラス・リストがセニット・ハウス(評議会議事堂)前に張り出されているのは2-3日間である。しかし、学部の掲示板に張り出されたクラス・リストは紙の周辺が破れてくるまで、いつまでも張り出されている。英国人の学生は成績をとても気にするので、好成績を取っていない学生には恥ずかしいのではと思う。
 しばらくして、このクラス・リストはケンブリッジ・ユニバーシティー・リポーター(Cambridge University Reporter)という大学の公式機関紙に印刷され、販売される。
 英国では大学間で成績の調整が行われているので、理論上は全国のどの大学の同学部を卒業しても、ファースト(優等)はファーストとされる。ケンブリッジやオックスフォード大学が良い大学とされる一因は、好成績を取る学生が多いという点からも認められている。しかし、実際には、同じ成績でも一流大学ほど学力のレベルは高いと考えられている。

無断転載を禁じます。 原 麻里子

by anthropologist | 2007-06-30 11:34 | ケンブリッジ大学
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