原麻里子 アナウンサー、社会人類学者、慶大講師、元テレビ朝日アナウンサー、元BBCワールドサービスプロデューサー、ケンブリッジ大学院論文修士 info@haramariko.com twitter id @haramariko
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ケンブリッジ大学 落第即退学

 ケンブリッジ大学でペーパーが不合格になった学生は、どうなるか。日本では、学生が定められた学力水準に達成しなければ留年になる。ケンブリッジでは、留年はなく退学である。学生は転入先の大学を探して移っていく。
 2003-4年度のケンブリッジの成績では、 Ordinary(普通)93人 0.9パーセントがいた。ファースト、II1、II2、II、IIIはBA 名誉学位と呼ばれる一方で、Ordinaryというのは、不合格、または、事務手続きのミスで、名誉がつく学位試験受験の手配をせずに、許可を受けることを出来ずに、試験を受けたものである。しかし、日本のマスプロ大学とは異なり、ケンブリッジにはカレッジ・システムがあり、チューターや学部の事務の人がこの手続きを忘れた学生を試験時まで放置しておくことは極めて考えにくい。万が一、そうしたことが起きたときは、大学やカレッジのミスとして、救助システムが働くと思われる。英国はこうした融通性のあるシステムの運用が行われる。従って、このオーディナリ(Ordinary)に分類されている学生の内、何人かは分からないが、試験で不合格になり、退学させられ、他大学へ移ることを余儀なくされた可能性がある。
 以前、ケンブリッジ大クィーンズ・カレッジを収録したBBCのテレビ・ドキュメンタリー番組を見たことがあるが、その際、成績の芳しくない学生に関する取り扱いを描いていた部分があった。これらの学生の処遇をめぐる会議で、フェロー達は一人の男子学生については、本来の能力があるから再試験を受けることを認めると決めるが、その学生は再試を受けずに自ら他大学へ移っていく。その学生が荷物をまとめて、カレッジを去っていく姿が映されていたが、とても悲しそうで、胸が締め付けられる気持ちがした。もう一人の男子学生は他大学への移動という決定を下されるが、再試験を申し出て、それが認められる。しかし、その結果は放映されなかった。・・・ということは?

無断転載を禁じます。 原麻里子

by anthropologist | 2007-07-04 09:14 | ケンブリッジ大学
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