原麻里子 アナウンサー、社会人類学者、慶大講師、元テレビ朝日アナウンサー、元BBCワールドサービスプロデューサー、ケンブリッジ大学院論文修士 info@haramariko.com twitter id @haramariko
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ケンブリッジ大学 英語

 英国は英語に厳しい国である。英国では、英語の使い方で、その人物が評価される。ケンブリッジでも、日本人の間で日本人の書いた論文についてよく言われる言葉は・・・、「理科系の教官は、リポートが出来次第、ひったくるように取って読んで、英語を直してくれる。社会科学系の教員は、まあ、論文を読んでくれる。英文学者はとにかく美しい英語で書かれた論文でなければ、見向きもしない」というのである。
 
 社会人類学科でも、ゼミの発表の時に、教官から「美しく書かれている」(beautifully written) という褒め言葉がでる。私は書くのに精一杯なのにと溜息をついた。

 あるとき、大学院生と教員が集まるシニア・セミナーでジャマイカ出身の若手研究者が大変良い発表をし、優秀であるとみなされ、好評であった。英国人の女子学生は、それが不快だったようだ。「彼女ってジャマイカのアクセントが強いわよね」と言う。その言葉には、元英領植民地出身の非白人との差別感も含まれているし、英語が訛っているようなら、そんなに論理的で頭がいいということはないんじゃないのということを示唆している。

 私は、この話を、グラデュエイト・ユニオン(大学院生組合)の英語クラスの先生に話したら、その先生は、「そのジャマイカの学生は優秀なんでしょう」とずばり。英国人の女子学生がそんなことを言うのは、嫉妬心が基であると指摘した。内容が良ければ、アクセントがあっていてもよいということは、外国人に対してもない社会である。

無断転載を禁じます。 原 麻里子

by anthropologist | 2007-07-12 08:06 | ケンブリッジ大学
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