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「あなたの英語は分からない」 (英国)
英国人は、自分の都合が悪くなると、直ぐに、「あなたの英語は分からない」という。ケンブリッジ大学の学部で経済学を学んだドイツ人の友人がシティの投資銀行で働くようになった。ドイツ人だから、英語は上手い。ロンドンで、その彼がテニスのラケットを買いに行った。細かい話は忘れてしまったが、彼は店員にグリップが気に入らなかったので、異なるのが欲しいといったら、店員が「そんなのはない」というので、友人が「いや、あるはずだ」といったら、なんと、店員は、「あなたの英語が分からない」と言ったそうだ。後から、別の店員が出てきたので、彼がその店員に聞いてみたら、欲しいものが手に入ったといっていた。
私もロンドンでクレームをした時に、20歳位の英国人の男の店員が「あなたの英語が分からない」というから、「この国では、クレームをすると、すぐに、「あなたの英語が分からない」というのねー」と言ったら、その店員、悪びれもせず、「そう言ったら楽だからね」って言っていた。 日本の大銀行や証券会社に派遣されているに日本人や優秀な製品を作るメーカーの担当者が英国人と交渉をするときは、圧倒的に、その会社の中身や商品などが魅力的であるから、日本人の話す英語が訛っていても発音や文法が正しくなくても、商談は成立するかもしれない。しかし、自分の方が圧倒的に有利でないならば、そして、相手の土壌で仕事を進めるときは、日本人といえども、正しい発音で文法通りきちんと話し、書いたほうが絶対に良い。というか、そうでなければ、まず、交渉は相手ベースになると思わなければいけない。そこで、シェークスピアの名文でも引用したり、少し、フランス語やラテン語でも交えて、仕事をしてもらったほうが、評価はグーンと高まるのである。 (エリザベス女王の公式誕生を祝すTropping the colour) 無断転載を禁じます。 原 麻里子
by anthropologist
| 2007-07-13 15:11
| 英国
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