原麻里子 アナウンサー、社会人類学者、慶大講師、元テレビ朝日アナウンサー、元BBCワールドサービスプロデューサー、ケンブリッジ大学院論文修士 info@haramariko.com twitter id @haramariko
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ケンブリッジ大学 学位授与式ーセニット・ハウスにて 2

 参会者を歓迎した後、シニア・プロクターは、個々の卒業生に学位を与えてよいかどうか、リージェント・ハウス(the Regent House評議院)のメンバーに投票を提案する。反対がなければ、ジュニア・プロクターが帽子を取って、「Placet」といって評議院の黙認を示す。すると、べデル(the Bedells: 式の案内役)が副学長(乃至は、その代理)を高座の正面にある椅子へ導く。そして、新卒業生の紹介が始まる。

 カレッジ毎に、学位の高い順に紹介され、その後、MAが紹介される。プロクターが自分の右手で、卒業生の右手を握って、ラテン語で、副学長と大学全体に対して、人格としても学位(学位名)を学ぶ課程によっても、この男女は非常に適当であると私が誓う、この男性(女性)を紹介します、というようなことをいう。

 それから、新卒業生の名前が呼ばれ、卒業生は前進し、高座に座る副学長の前で膝をつく。副学長が新卒業生の手をはさんでラテン語で「権威に委託され、私は精霊の父と子の名において、XX(学位名)を認める。」という。それが終わると、新卒業生は立ち上がり、副学長に深くお辞儀をし、セニット・ハウスの博士の扉から外へ出て、学位証明書を受け取る。

 慣習によって、新卒業生はキングス(King's)、トリニティ(Trinity)、 セント・ジョンズ( St. John's)カレッジ が最初に来る。その後、創立順、乃至は、大学に認められた順でカレッジの卒業生が続く。手順は大学院の学位でも同じである。ただ、プラエレクター(Praelectors)は同じ学位の学生を最高4人まで1グループにして紹介する。これを卒業生一人一人に対して行うのである。

 最後の新卒業生の学位が認められたら、べデルの一人が「Magistri」 (Masters)といい、秩序を求める。全員が立つ。副学長がコングリゲーションを解散し、べデルが率いる行列で、副学長はレジストリー(the Registrary登録吏)、プロクター, 副プロクター(Pro-Proctors)式部官(the University Marshal マーシャル)に従われ、去る。他の出席者たちは行列がハウスを出て行くのを立って見送り、その後で帰る。

 「精霊の父と子の名において」学位が授与されるというのはキリスト教的である。卒業生がキリスト教徒で無い場合は、予め、その旨を伝えると、式典の際、キリスト教のthe Trinitarian formula(三位一体説の決まり文句)を用いない。

 学位授与式は私がケンブリッジで出席した最も儀式的な会合であった。膨大な数の学位授与を受ける人々がいても、副学長およびその代理が、一人一人に門出のために、象徴的儀式行動をとって呉れるのは嬉しい。

ちなみに、日本では私は大の粗忽者であるが、私がお辞儀をした時に、ギャラリーから「あの日本人はお辞儀が上手だなー」と英語で云っているのが聞こえた。母は、私がひざまずいた後、立ち上がって後ろへ下がるときに、ガウンの裾を踏んで転ぶのではないかと思ったけれど、思いのほか、私のお辞儀は誰よりも上手だったといい、「あんたみたいに粗忽者でも、日本人なのねー」と変に感心していた。

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(式典の際、学位取得者を待っている大学関係者)

ところで、学位証明書はきわめて簡単なもので、装飾的なものを入手したければ、大学にお金を払って申し込まなければならない。実は、私は、まだ、立派な学位証明書を注文していない!といっても、そういう卒業生は多いと思うけれど・・・。

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        (Ph.D取得証明書も、こんなに簡単なもの!)

外へ出ると、皆が写真を撮っていた。学位授与式は家族イベントで、世界各国、インド、フィピンなどから、家族が来る。母はインド人のサリーを着ている女性達と一緒に写真を撮りたいといって、インド人一家を驚かせた。

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    (コングリゲーション後、セネット・ハウス前での卒業生たち)

無断転載を禁じます。  原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-11 16:45 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学 学位授与式ーセニット・ハウスにて

 コングリゲーションは18世紀に造られたセニット・ハウスで行われる。ここで年度末試験も行われる。学位取得というような公式なグレース(セニットハウスの決議)はコングリゲーションコンで披露される。

 学位授与式を執り行う副学長を初めとする大学関係者が色とりどりのガウンを着て、セニット・ハウスまで行列してくる。

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 卒業生たちも、ガウンとフードを着用して、カレッジからセニット・ハウスまで列を作って歩いてくる。これは学位を取得する際のプロセッションである。

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 出発前、カレッジでは、卒業生は一人ずつ服装検査を受けた後、お辞儀の練習などをした。実際、この卒業式は、以前、私が参列した他大学の卒業式に比べれば、随分儀式ばっていた。

 コングリゲーション(集会)は、プロクター(Proctors、学生監)がセニット・ハウスに入り、高座についたときに始まる。私がコングリゲーションに出たときは、最も人気の高い7月であったので、参列席は満席であった。その全員が起立する。副学長か、その代理が高座の位置につくと、観客は座る。大学の事務関係の人たちは立ち続ける。すべての儀式はラテン語で行われる。

 (続く・・・)

 
無断転載を禁じます。 原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-11 09:10 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学 コングリゲーション  (学位授与式)での服装規定

 
 新卒業生が学位授与式に出るときは、アカデミック・ガウンの服装の下には、決められた服を着なければならないのである。

 男子は黒か濃いグレーが濃紺のスーツ。プレーンな長袖の白いシャツ。フォーマルな黒靴で、サンダルは認められない。模様のない黒か濃いグレーのソックス。白いボウタイとバンド。私の知り合いの日本人学生は、ソックスにメーカーのロゴが入っていたので、シンプルなものに変えるようにと言われる。友人が慌てて、街へソックスを買いに出かけた。

 女子は黒乃至は濃いグレーか濃紺のスーツ。または、上着を着ないで、プレーンな長袖の白いシャツかブラウスに濃い色のスカート。または、濃い色の長袖のドレス。模様のない黒か殆ど黒か、ナチュラルカラーの靴下。フォーマルな黒靴。サンダルは認められない。バンドはしてもしなくてもいい。

b0048021_21482349.jpg(左はスコットランド人の学位取得予定者) 


 民族服、制服、聖職者の服を着てもよいので、サリーを着ている人や軍服姿の人もいる。刀や武器はセニット・ハウス内では着用しないこと。角帽は被っても被らなくてもよいが、被るつもりならば、セニット・ハウス内では、帽子を脱いで、帽子は左手で持つこと。

 民族服やユニフォームをガウンの下に着るならば、このコスチュームに相応しい頭飾りをしてよいが、宗教的理由ないし、医学的理由でつけたままでなければいけないということがない限り、セニット・ハウス内では、とらなければならない。目立つ宝石や髪飾りはいけない。

 女性はパンツスタイルではいけない。私の卒業式のとき、パンツスタイルの英国人女子学生がいて、引率のフェローが彼女に服を変えてくるように言ったが、彼女は、頑強に、パンツスタイルで押し通した。英国は、このように融通が利くのである。

 また、ガウンと共に着用するフードの色が複雑である。学部生はウサギの毛皮(まず、フェイク)がついたフードをし、BAガウンを着用する。複雑なのは大学院生である。全員MAガウンを着る。しかし、フードは、MPhilをケンブリッジで修めてPhDをケンブリッジで取ると、卒業式のフードの色はPhDの赤ではなくMPhilの青になる。しかし、マスターを他大学で修めてPhDだけケンブリッジで取ると、赤になる。学位ごとにフードの色が異なるので、大学院生の学位授与式には色とりどりのフードをしている人がいる。

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(学部生のウサギの毛皮がついたフードは広げると妙な形!)


無断転載を禁じます。 原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-10 14:28 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学 コングリゲーション (集会)―学位授与式

 コングリゲーション the Congregation (集会)―学位授与式 

 コングリゲーションとは大学の集会を指し、学位授与式のことも、そう呼ぶ。学位は、学生がセニット・ハウス(評議会議事堂)の式に参加して取得する方法 と、欠席で取得する方法がある。手続きをしない限り、試験に合格しても、学位は取得できない。6月末に、学部生はほぼ全員がコングリゲーションに出席し、学位を取得する。大学院生は、夏休み以外は、コングリゲーションは毎月1回開かれているので、好きなときに申し込んで、出席する。気候もよく、夏休みシーズンということもあり、家族も参列しやすいし、カレッジの部屋にも泊まれるので、7月が一番人気がある。私も7月に学位を取得した。

 新卒業生が学位授与式に出るときは、アカデミック・ガウンの服装の下には、決められた服を着なければならない。式へ出発する前に、カレッジで服装の検査がある。私は私服の学校へ通っていたので、服装チェックというのは、人生において、初めての経験であった。儀式儀礼を嫌うケンブリッジでの服装チェックというのも不思議なものだ。

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   (ウルフソン・カッレジでの服装チェック)

無断転載を禁じます。 原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-09 15:46 | ケンブリッジ大学

オックスフォード・ケンブリッジ大学対抗ボートレース

 19世紀、カレッジの学生の大半はパブリック・スクール出身であったが、そのパブリック・スクールが団体競技を取り入れた。その中でも、ボートは運動競技のステイタス・シンボルとして広く認められていた。1829年に、テムズ川上流のヘンリー(Henley) で、最初の両大学対抗ボートレースが開かれた。
 カラーは、ケンブリッジはライトブルー(水色)で、これをケンブリッジ・ブルーと呼ぶ。オックスフォードはダークブルー(紺色)である。そこから、両大学とも、大学代表選手をブルーと呼ぶ。そして、両大学の代表選手をライトブルー、ダークブルーと呼ぶ。
 1836年、ロンドンのテムズ川のウエストミンスターからパットニー間で、2回目のボートレースが開かれた。この場所は両大学にとって便利であったので、レース場に選ばれた。それ以降、毎年、テムズ川で両校のボートレースが行われるようになった。1849年に、パットニー・ブリッジ(Putney Bridge)からスタートし、下流のチズウィック・ブリッジ(Chiswick Bridge)がゴールの4マイル374ヤード(約9.8キロ)の現在のコースになった。1880年代には、オックスフォードとケンブリッジのボートレースが普通のロンドンっ子の間で興味をもたれ、新聞がその記事を掲載するようになった。
 今では、ザ・ボート・レース(the Boat Race) と呼ばれ、テレビ中継もされ、国民的な人気を博す英国の年中行事である。新聞では、各大学の選手紹介やコース紹介のみならず、テムズ川沿いのパブを紹介したりして、レースを盛り上げる。実は、私がBBC赴任の最初の日、このボートレースがあり、早速、ゴールのところの雰囲気を録音したのであるが、テムズ川沿いだから、一般の人も無料で見に来られる。だから、大変な混雑ぶりであった。当日、出勤していた日本語部の人たち全員で観戦を兼ねて出かけた。収録後、皆で、どこかのパブで一杯と思いつつ、どのパブも一杯で入れず、結局、オールドウィッチにあるBBCまで歩いて帰って来て、食堂で紅茶を飲んだのも思い出である。
 例年、ボートレースは大学がイースター休暇中の3月末の日曜日に行われる。2005年3月の第151回ボート・レースはオックスフォードが優勝した。トータルでケンブリッジが77勝、オックスフォード72勝である。
 レース中は、テムズ川の北にオックスフォード、南にケンブリッジの学生が陣取る。応援は「ケンブリッジ」「オックスフォード」と呼ぶだけ。両校とも、チアリーダーも校歌も応援歌もない。英国の春を代表するボートレースのあっさりした応援ぶりには肩透かしである。
 ケンブリッジ大学内ではカレッジ対抗のボートレースも行われる。1827年にユニバーシティーボートクラブの土台が出来て、初めてのカレッジ間のバンプ(bump)というボートレースが始まった。そのときは、5つのカレッジが参加し、バンプスと呼ばれるようになる。 ボートクラブのディナーは、どのカレッジでも最も騒々しいものとして知られている。

無断転載を禁じます。 原麻里子

# by anthropologist | 2007-07-08 08:18 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学の冬 エンブレム(紋章)入りのマフラー

 冬のケンブリッジは、毎日、冷たい雨が降り、空はどんよりとし、冷たい北風が吹く。一歩外へ出ては、寒いから出かけるのは止めようと帰って来てしまったりするような気候である。しかし、陰鬱な天候は勉強の味方。冬のケンブリッジには勉強しかない。
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(雪の降った朝のウルフソン・カレッジ)

 この頃、男子学生たちはそれぞれのカレッジ・カラーのマフラーを使い出す。ケンブリッジの土産物店では大学のエンブレム(紋章)が入ったもののみならず、カレッジごとにエンブレムの織りこまれたネクタイがある。また、カレッジごとに色が異なるマフラーやスポーツセーターなどを売っている。

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 エンブレムの入った服飾類が英国に広まったのは、19世紀から20世紀になる頃である。ブレザーコート、ネクタイ、マフラー、カフスなどである。これらは庶民と区別するために、着る人が自分の属するパブリック・スクール、大学のカレッジ、連隊を示すものだった。だが、この流行が社会の下層に広がってくる。まもなく、パブリック・スクールのネクタイは非常に多くなったので、敢えてこうしたネクタイをしない方が目立つようになった。

 実は、学生は帰国前のお土産としては、こうしたエンブレム入りの服飾品を購入するようであるが、ケンブリッジで学生がこのネクタイを締めていることを見る事はあまりない。しかし、マフラーは別。冬になると、男子学生達がカレッジのマフラーしている姿をよく見る。ウルフソン・カレッジのマフラーはオレンジとベージューのストライプである。

無断転載を禁じます。 原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-07 16:09 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学の秋ー出会いの季節

 
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新年度が始まる10月になると、英国内の学部生たちは両親などの車に大きな荷物を積んで、ケンブリッジへやってくる。車は決して高級車ではない。ポンコツの国内車の上に布団まで巻きつけてくる学生もいる。留学生たちも大きなスーツケースを持って、続々到着する。カレッジでは、前年からいるメンバーがカレッジ紹介のツアーを行っている。

 英国では、学生のみならず、留学生も無料でNHS(ナショナル・ヘルス・サービス)を受けられるので、まず、GP(登録医)と呼ばれる医者に登録し、健康診断を受ける。カレッジ毎に、お勧めのGPやクリニックがある。英国の職場や大学は学生や教職員の強制的な定期的健康診断をしない。自分の身体は本人自身が気を使うべきであるし、また、個人情報だから、開示する必要はない。非常に簡単な問診であるが、留学生は破傷風の注射を受けるようにといわれる。ケンブリッジでは牛が公園などを気ままに歩いているから、破傷風にかかる可能性が高いのであろうか。
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無断転載を禁止します。  原麻里子

# by anthropologist | 2007-07-07 09:04 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学 夏は別れの時

 6月末には、2日間かけて、学部生の卒業式、その後、1年間の法学の実務者コースLLMの卒業式。学部生がケンブリッジを去るので、急にカレッジは寂しくなる。そして、7月には、1年コースの大学院生たちもカレッジを去っていく。

 ケンブリッジでは夏は別れの季節である。一年目は、友人と親しくしすぎて、とても悲しかった。博士課程の学生達は、「寂しいのは一年目だけだよ。それから、その悲しみを感じないように、人と親しくなり過ぎないようにするからね」と言われたけれど、ある意味、それは真実であった。いつも、別れることを想定した友人関係というのは辛いものである。

 とにかく、英国の夏は、普通の建物は冷房がないので、暑い。夏は別れの寂しさと暑さで、学生たちは勉強も滞りがちになる。街には海外から語学研修に集まってきた10代から20代初めの学生・生徒たちで溢れる。また、観光客も多いので、人でごった返している。ケンブリッジに残って勉強している学生たちには、学部とカレッジ以外では、自分の方が異邦人のような気がしてくる。

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 ケンブリッジの晩夏の雨上がりには、とてもよく虹が見える。それも、二重にかかった虹を。私の部屋は虹を見るのには特等席であった。英国では、虹を見て祈りごとをすると、祈りがかなうといわれる。私は虹を見ては学業成就を祈った。

無断転載を禁じます。原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-06 15:17 | ケンブリッジ大学

ケンブリッジ大学 ポーターズ・ロッジ 

 ケンブリッジ大学の各カレッジの入口にあるのがポーターズ・ロッジである。ポーターたちはカレッジを巡回したり、事故や事件が起きたら、現場へ行く。カレッジに届く郵便物を分け、電話や訪問客を取り次ぎ、スポーツ・ジムなどのカギを受け渡し、荷物を預かったりするなどの仕事をしている。

 ウルフソン・カレッジでは夜間はポーターズ・ロッジは閉鎖しているが、多くのカレッジでは24時間体制である。カレッジ・ポーターと言うのは、中世の大学の入口を守っていたという、中世以来のカレッジの不滅のシンボルなのである。

 ケンブリッジのカレッジのポーターは退役軍人の仕事だそうである。だから、実に、きびきびしている。ヘッドポーターのデービッドは、いかにも元軍人らしく、大股で歩いていた。

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ポーターズ・ロッジの横にあるピジョン・ホール。学生やフェロー個人のポスト。郵便物などはここに届けられる。紙で塞いであるところは、学位を取得し、乃至は、休学やフィールド・ワークなどのためにカレッジにいない学生のピジョン・ホールで、多くの場合は、学生本人によって、転出先が書いてある。



無断転載を禁じます。 原 麻里子

# by anthropologist | 2007-07-05 08:34 | ケンブリッジ大学

英語は女の仕事?―英語ハラスメント

  日本では、英語は女の仕事とされているが、これは世界的に見れば、日本のおかしな思い込みである。人類学のある理論によれば、その社会で価値の高い仕事とされているのが男の仕事であり、価値の低い仕事が女の仕事とされているという。

 英語は女の仕事というのは日本社会における先入観と偏見なのである。英国では、男女は関係なく、当該語を母国語とする人の仕事である。ヨーロッパ大陸は複数の言語を操るのがエリートの証明。日本もヨーロッパのように、英語を上手く操るのが、階級と知性を現すのであれば、英語の仕事は女という発想はなくなるのではなかろうか。
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(左 エディンバラ・フェスティバルの街頭パフォーマンス)

 私は英語は得意ではないが、人に「英語が出来る」といわれると、私を語学屋として引きずり降ろし、それ以上の仕事はさせないという陰謀を感じてとても嫌な気持ちがする。そいう言う人は、たいていは、言葉というものはどういうものであるかということを知らない、知性の欠如した人だけれども、本当に腹立たしい。


無断転載を禁じます。 原麻里子

# by anthropologist | 2007-07-04 09:37 | 人類学